From Nowhere To Somewhere ?

ビートルズの曲名から名を採った無定見、無我、無帰属の男が、どこかに辿りつけるのかという疑問文(題名、字面通り)

鑑賞メーター 11月分の鑑賞感想文 まとめ

2012年11月の鑑賞メーター

観たビデオの数:10本

観た鑑賞時間:1228分

 

■アニメ「金田一少年の事件簿」DVDセレクション Vol.1

彼のじっちゃん、つまり金田一耕助のTV版シリーズをTSUTAYAで借りるにあたり、連想で懐かしみ借りてみた。本巻「学園七不思議殺人事件」は、ヒロイン七瀬美雪までも第1の事件ながらいきなり襲撃され生死の境をさまよう意外性という意味で、当時の少年漫画の序盤としては異色だったのだな…などと再認識する。漫画の連載当時の年号かアニメ化当時の年号か不明だが現在時は1997年。その10年前に青山ちひろが失踪、30年以上前に薬害事件で6人が失踪、と割りと長期的スパンに渡り根深い。しかし、犯人は公訴時効を調べなかったのか?

鑑賞日:11月30日 監督:

http://video.akahoshitakuya.com/cmt/1888809

 

■女王蜂【リマスター版】 [DVD]

ネタバレ込み。市川崑監督の映画の方を先に観たので、粗筋は知ってるのだが、TV版では当時どのように描かれたか他の作品群とともに興味を持っていた。『悪魔が来りて笛を吹く』などと同じくらい著名だと僕は認識していたので、3話程度でクローズしてしまうのは意外だった。映画でも控えめに神尾秀子さんを脇役として描いていたが、彼女が悔いるように、たしかに、彼女が琴絵さんに横恋慕して欣造を得るため、親友を琴絵さんに差し向けたりしなければ、娘の代に持ち越しで連続殺人事件を惹起しなかったかも。欣造さんが病的なのもいけないけど。

鑑賞日:11月29日 監督:

http://video.akahoshitakuya.com/cmt/1888800

 

■「カイジ2 人生奪回ゲーム」DVD 豪華版

テレビで観た。トリックの凄さに驚いたが、全般を通して、「パチンコ業者からいくら出資があったのか」と思わせるくらいパチンコの物語だった。なんというか、ファーストのような、ポーカフェイスや高度な心理戦を用いたハラハラ感はなかった。代わりにパチンコ台のイカサマをどう見抜き、友情で支えられながら主人公がねじ伏せて勝利を収めうるかという熱い物語になっていた。前作には動的に、地下でこき使われたり、鉄橋を渡ったりする理不尽さがあったので悲壮感がわかる。今作は前作を観てることを前提にして台の前に居るので動きがあまりない。

鑑賞日:11月23日 監督:佐藤東弥

http://video.akahoshitakuya.com/cmt/1871836

 

ギミー・ヘブン スタンダード・エディション [DVD]

ネタバレ?込。「天国をくれ」か「ギミックの天国」か迷ったが、ネット辞書ではgimmyは登録なし。give meの略記gimmeで理解しておく。「ピカソ」は犯人に近すぎ(血縁者)、貴史はファンタジックに遠すぎ(絵本)、絶妙の位置に居た新介は(共感覚者)、一般論の「人が人を理解するのは至難だ」を超えて嬉しかったろうに…。あの穏やかなおんぶは心中後の天国なのか。あと、ヤクザとも手を組む「ピカソ」に、いかに優れた犯罪センスがあっても、大金持ちの里親や養親だけを何度も連れて来るなんてことは、どこか説得力なくて残念。

鑑賞日:11月19日 監督:

http://video.akahoshitakuya.com/cmt/1861912

 

■セッション9 [DVD]

ネタバレ込。音楽のセッションとは違い、診察記録の方の意味。日本でも有名になった石綿=アスベスト除去業者は、健康を害するかもしれないストレスが酷いようだ(一般論)。プラス、登場人物たち特有の人間関係のトラブルとストレス。最後のサイモンの台詞は普遍悪ということを言っているんだろうか?あくまでもキリスト教圏の「受け取り方」の仮定だが、キリスト教的な把握では、悪魔に魅入られてしまう弱い心には常に、あのサイモンが発生する危険性がある。地縛霊系ではなくて、邪念のトリガーがあの病院だという構成。精神疾患=悪魔憑きか?

鑑賞日:11月18日 監督:ブラッド・アンダーソン

http://video.akahoshitakuya.com/cmt/1860896

 

■Session 9 [DVD] [Import]

鑑賞日:11月18日 監督:Brad Anderson

http://video.akahoshitakuya.com/v/B000065KNV

 

■レボリューション 6

ドイツ映画。何故ズレた題名で本邦紹介?粗筋としては2000年現在、12年前に政治映画クラブかつパンクの大学生たちが仕掛けたお手製の不発弾が、ドイツ統合や欧州通貨統合の時も冬眠してたのに発掘され爆発。彼らは再度追われる身となる。結婚や就職で守るものができたので、青年期の自分たちが映っている証拠品の政治フィルムを抹消すべく奔走する。日本では東大安田講堂事件の69年が境目とされるが、ドイツは、80年代統合までアンチ資本主義のアナキストが多数居たんだね。青春の回収劇。確かに最後、「友情の変革」はあったかもだが。

鑑賞日:11月18日 監督:グレゴー・シュニッツラー

http://video.akahoshitakuya.com/cmt/1860093

 

レクイエム・フォー・ドリーム デラックス版 [DVD]

監督は飛び級でハーバード大に入る俊英。他方、デラックス版のみの特典か不明だが、原作者のインタビューが印象的。なんと第二次大戦の生き残りのご老人であり、カメオ出演もされている。自分は特別な才能はなかったが、人生の暗闇を書き続けたらいつの間にか評価されたという。ビートニクのように影響を与え続ける作品群らしい。で、監督が明晰な頭脳で意図したこと以上のことが小説には含意されてそう。アメリカンドリームを持ち生きても良いが、自己決定権と自業自得は紙一重かも。本作では一つの極論として「中毒」がキー概念になっているだけ。

鑑賞日:11月18日 監督:ダーレン・アロノフスキー

http://video.akahoshitakuya.com/cmt/1858326

 

■ISOLA 多重人格少女 [DVD]

ネタバレ込。『リング0』と同時期上映だったそうで、ジャパニーズホラー流行が一段落しそうな、微妙な時期に撮影されたんだなという感じ。旬の映画『悪の教典』原作者の貴志祐介氏のデビュー作を、映画化したもの。オカルティックでサイキック、スリラーでホラー、かつSF。クドくなるが、ネタはジャンル横断的だと思います。解離性同一性障害(のちに多重人格が学術的に名称統一されたそう)の少女と、幽体離脱を科学的に実験してた途中に阪神淡路大震災が生じ肉体だけ滅んでしまった女性科学者の邂逅。今の技術で撮り直したら、もっと良いかも?

鑑賞日:11月16日 監督:水谷俊之

http://video.akahoshitakuya.com/cmt/1852786

 

■悪魔が来りて笛を吹く【リマスター版】 [DVD]

色々試したが、画像、最新版(5話全部一枚に収まっているやつ=238分)の情報がamazonから反映されるらしい。TSUTAYAでこのTV版シリーズを借りた。古いDVDでジャケットは同じだが上下巻分割だった。なので200円(苦笑で苦情)。検索でも、上巻って入れると出てこない。情報化の盲点?横溝正史がアンチ皇族や貴族かは不明だが、現に優生学的危険は知られるところ。元華族の子爵家で、許されざる交配により生まれた「悪魔」が復讐劇を遂げる話。未然防止じゃないんだよね…。金田一さんは謎は解くけど事後解決の人だから…汗

鑑賞日:11月12日 監督:

http://video.akahoshitakuya.com/cmt/1847496

 

 

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