鑑賞メーター 10月分の鑑賞感想文 まとめ
2012年10月の鑑賞メーター
観たビデオの数:4本
観た鑑賞時間:473分
痛快。ビッグダディだかグランダディだか、やらせ問題があった(?)某番組(片方は車か)とは違い、どん底における弱さや切なさをも描いてある。大恐慌期のアメリカで、才能がありながらも重なる不運で不遇の状況に置かれたアイルランド系アメリカ人ボクサーが実在したそうだ。ジャケットにも表現されているが、3人の子供と妻のためにセカンド・チャンスをものにした奇跡の男の物語。世界経済全体が低調な現代においても、大恐慌の当時を生きたブラドックの精神は通ずるとロン・ハワード監督は考えたのだろう。良い映画です。元気をもらいました。
鑑賞日:10月29日 監督:ロン・ハワード
http://video.akahoshitakuya.com/cmt/1812138
■リセット [DVD]
世界の終わり系。リセットまでのプロセスが怖い。ハイデガーじゃないが、「存在」ってなんだろうと考えさせられる。肉体は器で(聖書通りなら泥人形)、宿っていた精神や霊魂が戻るところがあるのか。それは偶然、闇の向こうなのか。創世記とか失楽園(アダムやイブのエデン追放)に因んでいるのか。もし仮に創造主が居るなら、リセットした後リブートやリスタートを想定するはずだ。そしたら、たしかに、「あのエンディング」で良いのかもしれない。必要最小限のユニットではあるわけだし。また、彼らは社会的な害悪によって毒されてもいないし。
鑑賞日:10月28日 監督:ブラッド・アンダーソン
http://video.akahoshitakuya.com/cmt/1807805
■ザ・スナイパー [DVD]
ラスト20分過ぎるまで、モーガン・フリーマンが凄腕のスナイパーであるということが伏せられています(凄腕とは示唆があるが)。しかしこれを言ったからといってネタバレではなく。原題のコントラクト(契約)のほうが意味深で良かったのかも。要するに、ジョン・キューザック演じる元警官で現体育教師の子連れ男が、重要人物をヒットしようとしているモーガン・フリーマン率いる元傭兵団と(偶然)対決する。粗筋はそう。ただ、暗殺の機会をどう遠ざけるかがポイントなため、終盤に全体を振り返るタイプ。順を追ってわかるには仕込みが長過ぎる?
鑑賞日:10月27日 監督:
http://video.akahoshitakuya.com/cmt/1804862
■夜歩く【リマスター版】 [DVD]
昭和23年の舞台設定で、科学捜査に穴がありすぎ(苦笑)。でもそこは頭の外に置いて楽しむべきか。当時の時代設定の上での推論の突き詰めが金田一さんの凄さだし。ただ、今回は、大家族と復讐というテーマで、代表作の『犬神家の一族』『八つ墓村』の焼き直し感がある。目新しい点は、夢遊病者が一人、トリックとしての夢遊病者が一人出てくる点や、金田一さんの命の恩人が出てくる点か。記憶では、『獄門島』の端緒は復員船で死亡した戦友の、妹たちを守ってくれという依頼だった。本作の友人は対照でいうと戦地で生き別れ、本土で再会したのか。
鑑賞日:10月21日 監督:
http://video.akahoshitakuya.com/cmt/1793266
http://video.akahoshitakuya.com/